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【久々更新】これはひどいオルタネイティヴ62【暫定掲載】 [マブラヴ]

今回も微妙な出来。相変わらず間が開いてしまっていますが、懲りずに読んで頂けると嬉しいです。
理想郷が暫く落ちていたので心配でしたが、もう少しで投稿掲示板が復旧する様で何よりです。
【これはひどいオルタネイティヴ】って何? ……と言う方はShinjiGateで第一話から読めます。






2001年12月21日 正午


――――今日も今日で大事な一日なのだが、初っ端から盛大にヤらかした。


「……んぉ~ッ……朝……って12時!?」


≪ガタンッ!≫


何時もなら朝のラッパで気付くどころか、純夏が居るので寝過ごす事など考えていなかったのだが。

自然に目を覚ましたトコロで時計を確認すると、12時を少し回っていたではあ~りませんかッ。

コレを例えるとすると単純で、何時もの仕事を控えた8時起きな筈が4時間寝過ごしたって感じだろう。

それを同僚の負担に直結すると社会人として謝って済む問題では無いと瞬時に察した為、
俺はベッドから転げ落ちてしまうと、強打した頭部をコスりながら ゆっくりと立ち上がった。


――――(昨夜の事も有り)全裸で。


「やっべ。寝過ぎたよコリャ……!」


だが立ち上がってからの動作は素早いモノで、瞬く間に着替え終えると洗面所に駆けて仕度を済ます。

最早 急いでも遅いのだが、気持ちの問題ってヤツです。

よって俺は部屋から出ることは無く、静かにデスクに腰を降ろすと暫しの沈黙の後 呟いた。


「……結局5回もしちまったZE……」


朝のラッパが鳴らなかったり、純夏が居なかったりした理由は後で考えるとして。

単純に目を覚ますのが極端に遅れたのは、間違いなく"アレ"が原因なのは確定的に明らか。

幾ら純夏が可愛い過ぎたとは言え、少佐と言う以前に"この世界"の状況的に情けな過ぎる寝坊の原因であり、
無意識にオデコを机に当てて体を伏せ、更に暫しの間項(うな)垂れてしまう俺であった。

反面 既に姿の無い純夏は自分の肉体の性能を差し引いても元気に早起きしたと思えてしまうのは さて置き。

改めて考えて見ると俺は白銀 以前に、普通にエロゲーの主人公よりも性欲が高いのでは無いだろうか?

何せオルタで彼は純夏と一度"した"ダケで、それ以上のエロ行為には至らなかった筈。

アンリミなら何年かの間に盛る時期も有っただろうが、そっちの俺だったら子供は既に生まれていた だろう。

……嗚呼……毎日のように自慰った挙句、いざ犯れれば3日目で寝坊とか……マジで自己嫌悪してしまう。

だが求めて来たのは一応 純夏だし……オリジナルと違ってアイツがエロ娘だったからと考えて置こう。


「俺は悪くねぇっ!」


そんなワケで俺は何処ぞの主人公の名台詞を(小声で)叫ぶと、デスクから立ち上がり部屋を出ようとするが。

何時の間にかドアにセロテープで貼られていた純夏の書き置き(紙)により、即 全ての謎を解明できた。

決戦を控えた今 彼女は俺に休んで欲しかったらしく、チートな能力を使って自室のラッパだけ止めたそうな。

むしろ今日みたいな時だからこそ、基地を満遍なく歩いて皆の様子を見ようと思っていたんだが……

過ぎてしまった事は仕方無いので、純夏にはデコピン一発で許してやるとするか。

尚 純夏 自身の予定の事も書いてあったが、それはPXに向かいながら読むとしましょうかね。




……




…………




≪コッコッコッコッ……≫


「ふ~む。原作と違って、こうも積極的に関わってくれるとはねェ」


純夏の書き置きを廊下を歩きつつ全て読み終えると、乱雑に折り畳んでポケットに仕舞い込む。

どうやら彼女は早いウチに ゆーこさんの元へ行った後、今度はA-01と機体の調整を行う予定らしい。

最終訓練は既に終えているが、頭脳チートな純夏にとっては戦術機のアラを探すのは勿論の事。

フィードバック・データを個別に弄る事も簡単に出来るらしく、既に伊隅(姉)達から絶大な信頼を得ている。

……とは言え余りにも優秀過ぎると疑問を抱かれるので、旨く"それらしく"振舞う様には言ったが……

べッ、別に純夏に依存しちゃって皆に俺の事を忘れられるのが怖いワケじゃ無いんだからね!?

ともかく。伊隅(姉)達の様子を見に行くワケにはゆかないドコロか話が拗(こじ)れそうなので任せるしか無い。

只 速瀬のスキンシップにより純夏の"秘密"がバレてしまわないかが気掛かりだが、着替えないし大丈夫か。

さて置き。今現在 俺がノコノコと目指しているのは前述の通りPXだ。

本来で有れば午前に何処かしらに廻ってからの昼食に成る筈だったが、遅い朝食と言う名の昼飯でゴザル。

それにしても明日の作戦が作戦 故に、予想した通り人影は少なく……PXとて例外では無いらしい。

何せガヤガヤとした何時もの騒動が全く聴こえて来ておらず、此処まで人とも擦れ違っていないからだ。

だからPXでは珍しく一人で飯を……って思っていたんだが、手前の方の席で見知った顔が2人座っている。


「……白銀さん」

「か、霞?」

「!? お早う御座いますッ! 白銀少佐!」

「それに唯依も。こんな所に居たのか」

「はい。この社に自室で御休みだと聞いたので……」

「2人で……待っていたんです」

「(どうして霞が知ってたんだ?)」

『(今朝 鑑さんと会った時に聞きました)』←プロジェクションの応用

「………………成る程」

「????(な、何かしら? 今の間は)」

「それよりも。聞いての通り寝坊だ。遅れて本当に悪かった」

「と、とんでも有りませんッ。昨日 今日は出来るだけ休む様に言われたのは白銀少佐ですし」

「今の白銀さんにとっては……休むのも仕事のウチだと思います……」

「そう言って貰えると助かるよ。ところで他の皆は何をしてるんだい?」

「把握しておりますので説明します」

「宜しく頼むよ」


PXで俺を待ってくれていたのは"何か"を持っている霞と、元気に挨拶してくださる唯依。

霞は可愛さに反して天才なので明日に備えた全ての仕事を終えており、作戦終了まで手が空いていた為。

唯依も出発までは霞と似たような状況らしいけど、俺の様子が気に成っていたらしく相変わらず真面目な娘だ。

俺が言うのも何だが本来の常識では生きて帰ってくる事すら困難なので、巌谷さんと居ても良いのになァ。

尚 彼女から突撃機動部隊の皆の様子を聞いたトコロ、各々の予定は以下の通りだった。

まりもちゃん→ 溜まった書類の整理

イルマ → 外出して家族と会っている

ライト → イルマに付き合っている

フレア → ポジション(強襲掃討)が同じブリザと動きの最終調整

ブリザ → フレアと同様

七瀬 → 実家に帰っている

伊隅(妹) → 七瀬に付き合っている

ウォーケン姉妹 → 一足先に出発している

……と以上の事を手短に教えてくれると、唯依は席を立ち上がりつつ言う。


「それではッ。何を召し上がりますか? 私が取って来ますからッ」

「唯依は食べちゃったの?」

「は、はい。すみません」

「其処で謝ってどうすんのさ。まァ(断るのもアレだし)鯖味噌定食を頼んでも良いかな?」

「畏まりました!!」


≪――――ダダダダダダッ≫


「げ、元気が良いな~ッ」

「……白銀さんが見えた事が、嬉しかったのかもしれません」

「(だったら此処に居たのも部下としてッ?)真面目な唯依らしよいなァ」

「はい(……何だかズれている気がしますけど)」

「霞は霞で、どうして此処に?」

「えっと……明日への準備は万全だと、香月博士に暇を頂いたので……」

「今は俺に会いたかったと?」

「は、はい」

「まさかの正解!?」

「……ッ……」


此処で何故かモヂモヂとする霞。恥ずかしがる所だったのか? 揺らいでしまうではないかッ。

それにしても今の彼女は、先程から両手で持っていたモノで顔を隠しているんだが……

見た感じ一冊のコピー本っぽくて……表紙のイラストは何処かで見たAA……って事は……まさか……


「……なァ? 霞」

「えっ?」

「以前遊んだのは何時だったかな?」

「12月11日の午後です」

「即答!?」

「……トライアルの後でした」

「そ、そうか」

「ソレが……どうかされたんですか?」

「うん? 霞が良ければ"どうか"と思ってね。今そんな気持ちになった」←サラマンダー調

「!? い、良いんですか?」

「その本を使って"遊ぶ"事を期待していたんだろ?」

「……ッ……」≪コクリ≫

「流石に明日からは忙しいドコロじゃ無さそうだしな。気張り続けるのもアレだし、こんな流れも悪くないさ」

「あ……有難う御座います」

「はははっ。相変わらず素直だな~霞は。俺が遣りたいダケだし礼は良いよ」

「白銀少佐ッ!」

「んっ?(丁度良い。唯依にも参加して貰うか)」

「え、えっと……厨房は機能そのものはしている様ですが……
 状況が状況との事により、鯖味噌定食が出来るのは10分程 掛かってしまうそうです」

「ほむ」

「即お出しできる食事も有るとの話ですが?」

「……いや待つよ。それ迄に一っ走りしてくる」

「えっ?」

「白銀さん?」

「"遊び仲間"を連れてくるって事さッ!」

「あ、遊び? 仲間? ……えぇっ?」


≪――――タタタタタタッ≫


「直ぐに戻る!!」

「!? た、武さんッ?」

「…………」

「ハッ!? ちちち違うぞ社ッ! 今のは口が滑ったダケで――――」

「本当に口が滑ったのなら……違うも何も無いと思います……」

「うぐっ!?」

「それよりも……一緒に遊ぶのですから"その方"が良いでしょうし……私の事も"霞"で良いです……」

「そ、そうか。なら本当に?」

「はい。唐突に走り去ってしまうのは予想外でしたけど……」

「一体どんな"遊び"をするのかしら?」

「分かりません(……表情を見たダケで期待していると分かります)」

「それに連れて来る人とは?」

「(行き先は地下?)……まさか……」

「???? か、霞?」

「何でも有りません。とにかく……先程の衛士についての話は……次の機会でお願いします」

「そ、そうしましょうか(……実を言うと近い内に衛士に成りたいと思ってるらしいのよね)」

「そんな訳で……篁さんは今の時間に……"この本"に目を通して頂けますか?」

「コレ? 確かに最初から気に成っていたけど――――クトゥルフ神話TRPG?」


どうやら唯依は部屋に来ない様に"命令"していたので前述の通り俺が心配ながら此処で待っていたとの事。

ちなみに今までは霞の訪室の事もあり、ワザと鍵を開けていたが今現在はガッチリと閉めている。

万が一 新参者の純夏と寝ている時にイリーナちゃんや唯依に入室されたら困るからね~。

対して霞は言っての通り純粋に暇だから、出来れば俺と遊んで欲しくて此処で待機していた模様。

其処で唯依と鉢合わせ、仕事の話をして時間を潰して今に至ったとの事。

その為か何時の間にか仲良くなった様で、霞は相変わらずだが唯依は彼女を名前で呼ぶ様に成っていた。

純夏とA-01の関係ダケでなく、どのキャラの組み合わせでも互いの仲が進展するのは良い事ですな。

クーデターみたく逆のパターン……影で不仲に成って足を引っ張り合うのは、流石に勘弁だけど……

少なくとも俺の知る女性全員は、皆 手を取り合ってBETAに抗おうとする様な団結力を持っている。

つまり余計な心配ってワケで、俺は霞に脳内で"横浜基地の地下に行く"とダケ告げると走り去るのだった。




……




…………




……約10分後。

"遊び仲間"のスカウトを終えて戻って来た俺は、今は出来立てホヤホヤの鯖味噌定食を前に座っている。

そんな俺の正面には唯依が居り、先程は熱心に霞作の"ルールブック"を読んでいたんだけども、
俺が連れて来た人物の存在が存在なので、今は姿勢を正して余計な事は喋らないようにしている。

真横の霞も流石に初っ端は目を丸くさせていたが、来てしまったモノは仕方無いと状況を受け入れていた。


「全く。本当に"遊ぶダケ"の為に この あたしを連れ出すだなんて、どう言う神経してんのよ?」

「まァ良いじゃないッスか。丁度 暇そうにしてた様ですし」

「どの口でホザくの? あえて言ったげるけど明日は甲21号作戦よ? あたしは副司令よ? 分かってる?」

「でも今は そんな事はどうでも良いんです。重要な事じゃない」

「はァ?」

「俺が来た時ゆ~こさん、熱心にAA作ってましたよね? だから少なくとも忙しいワケじゃ無いでしょ?」

「ぐっ……」

「????(アスキーアート? 何の事かしら?)」

「……(篁さん……知ったらきっと戻って来れなくなります……)」

「そもそも戦争ってのは始まった時点で勝敗は決まってるんです。だから時には遊ぶ余裕も必要ですって」

「!?!?」

「???? ゆ~こさん?」

「……博士?」

「は~ッ……全く。そうやって良く(白銀の世界だと)"納得せざる得ない"様な言葉が出て来るモンだわ」

「BETAに対しては其処まで計れないドコロか考え方によっては禁句ですケドね」

「口に出してる時点で既に手遅れよアンタは」

「ですよねー☆」

「(やっぱり武さんのBETAに対する考えは悟りの域に有る……だからこそ私達で更なる一体感を……!)」

「とにかく。来てくれたからには付き合って下さいよ。区切りの良い所 迄で良いんで」

「まァ社の(パソコンで)打ったソレには興味が有ったからね。良いわよ? 遣ってやろうじゃない」

「やっと許しが出たかッ!!」

「……封印が解けられました」

「!? や、やった~ッ」

「無理に乗る必要は無いと思うわよ? 篁」

「……ッ……」

「それに無駄に構えなくても良いわ。あたしは気にしないでルールを理解してなさい」

「り、了解しました」


話しての通り連れて来たのは ゆ~こさんであり、残念ながらイリーナちゃんは掴まらなかった。

其処で何故 彼女達を誘ったのかと言うと……単純に非戦闘員の方が都合が良く感じたからで他意は無い。

でも見知った非戦闘員で明日の事を抜きにして誘えそうな人って この人位しか思い浮かばなかったのよね。

巌谷さんみたいな人に遊ぼうとか言ったら殴られる筈だし、ゆ~こさんの適当な性格に助けられていた。

……とは言え少しでも嫌な顔をされたら口には出さず直ぐ退散するつもりだったが、AAを作っていた彼女。

つまり遣る事を終え何時間かは暇だったのは確定的に明らかであり、半ば強引に腕を引いて今に至る。

んで今更ながら食事を始めるワケなのだが、唯依の学習を煽ったゆーこさんが頬杖をつきながら口を開く。


「それにしてもテーブルトーク・ロールプレイングゲームねェ?」

「モグモグ……所謂サイコロなど専用の道具を用いた、対話型の卓上遊戯ってヤツです」

「……架空の世界でプレイヤーが冒険する遊び……考えた事も有りませんでした……」

「(気に成る話だけど、今はルールを理解することに集中しないと……)」

「でも遊戯にしては随分と設定が細かいわね。ルールの概要を理解するのに10分も掛かったわ」

「そ、それって長いんスか? 短いんスか?」

「私は前者だと思います……オハジキやオテダマに説明など1分も掛かりませんから……」

「しかも"クトゥルフ神話"と言うTRPG全体の範疇の一つのルールでしょ? 本当に奥が深い遊びね」

「俺が随分と考えて構成した(事に成っている)ルールを10分で理解されるのもアレなんですがねェ」

「私は発想された事 自体 凄いと思います……そう言う想像力が無ければXM3も生まれませんでしたし……」

「(00ユニットが完成して)甲21号作戦にも辿り着かなかったって事よ?」

「はははッ。其処は素直に褒められたって事で喜んで置きますよ……ゴクンッ」

「……此処にダイズとサイコロも有ります……」

「社アンタ……何時の間に そんなモノを作ってたの?」

「遊ぶ為のネックは"それ"だったけど、問題無さそうだな」

「……不躾な形で……少し恥ずかしいですけど……」


尚クトゥルフ神話を選んだのは、ファンタジーよりも近未来の脅威に抗う方が恐怖耐性が上がると踏んだから。

またダイズは霞の手作りであり、10面だろうと20面だろうと簡単に画用紙に形を書ける霞のチート頭脳。

しかも一度ダケしか言っていない様々な複雑な設定を瞬時に脳内で整理してルールブックする霞さんマジ天才。

脳内の神話生物のイメージをリーディングさせた時は泣いてしまったが、良い意味で刺激には成ったらしい。


「ともかく。ゲーム・マスターは誰が遣るの? やっぱり白銀? あたしは今からシナリオなんて作れないわ」

「別に構いませんけど……(ゆーこさんをGMするのダケは絶対に避けた方が良さそうだしなァ)」

「……いえ……私がシナリオを理解してますので……ゲーム・マスターは私が担当したいです」

「社が? 良いの? 色々な役割を演じる必要も出てくるのよ?」

「まァ遣りたいなら構わないんじゃ無いんですか? 俺も探索者で初心者2人のサポートに回りますよ」

「はい。幾らGMだからと言って無理に探索者は死なせたく無いので……皆さんを助けてあげてください」

「ふん。癪だけどプレイヤー達で協力しないとクリアは難しいのがクトゥルフらしいし、楽させて貰うわ」

「それなら早速ゆ~こさんから探索者を作って下さい。唯依もルールブックを読み終え次第 取り掛かる。
 俺は2人のキャラクター・シートを見てから全体的にバランスの良いスキルを取って臨む事としますよ」

「……(博士も博士で既に自分用の探索者を作っていたみたいで、一瞬だけ嬉しそうな顔をしていました)」




……




…………




……約1時間後。

俺が食い終えた飯を片付けて戻って来た辺りで唯依が探索者の作成に移り、ゆ~こさんは探索者を提出。

相当な回数ダイズを振り直したらしいから、それによって作成したキャラシートを大事にしていたらしい。

全く10分でルールを理解してしまったのに、ソレ以上の時間を費やして探索者を作るとは皮肉なモノだ。

尚 サポート役の俺に限っては、能力値はダイズで決めたがスキル・ポイントは割り振らずに残している。

また霞の考えた"シナリオ"とは本家のと同じであり、当然 俺も理解しているが此処は黙って置くとしよう。

さて舞台としては――――BETAが居らず平和となった世界の日本。

しかし大きな脅威は去りながら陰で暗躍する者達が絶える事は無く、人類は常に滅亡の危険に晒されている。

ソレが"クトゥルフの呼び声(CoC)"で有り、それに抗うのがプレイヤーで有る俺達"探索者"と言うワケだ。

……とは言え実際の"クトゥルフ神話"の事を霞達は理解しているハズは無く、ラヴクラフトも存在して居ない。

故に そう言う化け物が出て来ない様に どうにかしたり、場合によっては戦いますよ……程度の認識である。

しかしながら。BETAが犇(ひしめ)く現状そもそもゲームの範疇で有るし、世界観の把握ダケで十分だ。

だがリーディング能力を持つ霞はともかく、平和な世界など知らない2名に舞台を説明するのは骨が折れた。

その為 何時の間にか1時間が経ってしまったワケだが、上手く唯依に元の世界の事はボカせれたみたいだ。

まァ雑談としても良いネタだったので無駄では無かったのは さて置き。オマチカネの探索者の発表である。


「(ゆ、遊戯だからと思って作ってしまったけど……武さんは認めてくれるのかしら?)」

「それじゃ~あたしの探索者からで良いかしら?」

「……御願いします」

「どれどれ?」




――――――――――――――――――――――――――
香月 夕呼 (女) 職業:元医師 年齢:28歳
STR:08 DEX:08 INT:18 アイデア:90
CON:08 APP:16 POW:18 幸 運:90
SIZ:12 SAN:90 EDU:21 知 識:99
H P:10 M P:18 回避:45 DB:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
投擲:75% 隠れる:50% 精神分析:99% 
運転:50% 変装:33% 信用:99% 医学:99%
心理学:99% 物理学:50%
――――――――――――――――――――――――――




「す、凄い能力値ッ」

「でも現実の あたしと同じでサポート役の探索者ね。戦闘と探索はアンタ達に任せるわ」

「……戦闘面は投擲と……回避が若干高い程度ですね……」

「それと"元医師"ってなんスか?」

「運動神経は見ての通り無いから、動きを読んで直感で避ける感じって事で余ったスキルポイントを振ったわ。
 元医師なのは恵まれた頭脳を活かしてエスカレーター式で有名な大学病院の医者と成ったのは良いけど、
 色々と面倒に成って退職……今現在は趣味の物理学を研究しながら非常勤で稼いでいるって事にするわよ」

「折角の医者を辞めてしまったのは勿体無い気がしますけど……」

「いえ……忙しい立場だと探索に時間を割けませんし……そう言ったキャラメイクもゲームの醍醐味です……」

「な、成る程」

「ほほぅ霞。なかなか分かってるじゃないか(怖いから年齢にはツッコまないで置こう)」

「ちなみに投擲の時はメスを投げるわ。そう言うのも面白そうだし」

「!? そう言う意味で霞は"戦闘面"と言ったのですね」

「……はい」

「ともかく主要技能は安定してて良い探索者ッスね。次は唯依のを見せてくれるかい?」

「!?!?」

「篁さん?」

「あッ。いぃえ……私の探索者はコレですッ!」




――――――――――――――――――――――――――
白銀 唯依 (女) 職業:警官 年齢:20歳
STR:12 DEX:16 INT:16 アイデア:80
CON:12 APP:14 POW:11 幸 運:55
SIZ:10 SAN:55 EDU:13 知 識:65
H P:11 M P:11 回避:85 DB:0
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
組み付き:80% 拳銃:50% 応急手当:80%
聞き耳:80% 追跡:40% 目星:99% 跳躍:70%
法律:33%
――――――――――――――――――――――――――




「白銀……?」×3

「……ッ……」

「どう言う事なんだい?」

「えぇとッ。探索者を作った際は互いの"繋がり"をも考える必要が有ると言う事ですから……そ、その……」

「あえて苗字を変えて……白銀さんの家族だと言う設定にしたんですね……」

「へぇ~。年齢は20歳みたいだけど、アンタの探索者は どうなの? 白銀」

「28歳ですね(今回はリアルの年にしてみたのだ)」

「!? そ、それだと……私の探索者は……武さんの妹と言う事に成ります……けど……?」

「良いんじゃないかい? でも唯依が そう言う発想をするとは思わなかったよ」

「す、すみませんッ」

「いや謝らなくて良いって。代わりに旨くロールプレイしてくれよ?」

「……(私も肖りたかったですけど、それだとGMが居ない……残念です……)」

「設定としての"白銀 唯依"は正義感に溢れる実直な人間で、一般市民の安全の為に警察官と成りました。
 組み付きの技能が高いのは学生の頃に合気道を学んでいた為で、何度か犯人を捕まえた実績が有ります」

「探索の能力が相当高いわね。戦闘も可能だし欠点は幸運とSAN値の低さ程度かしら?」

「俺が目星の技能に振る必要は無さそうだなァ」

「ですが あくまで勘が鋭いダケなので、専門的な探索は行えず戦闘でも いささか決定力が有りません。
 故に其処を武さんにフォローして頂ければと思います(……容姿が高くなったのは不可抗力よね?)」

「把握。んじゃ~俺も技能にポイント振るんで少し待って下さい」

「お手並み拝見といこうかしら?」


――――ゆ~こさんのキャラが回復役・唯依が探索役と成れば残っている役割は一つしか有るまい!?




――――――――――――――――――――――――――
白銀 武 (男) 職業:私立探偵 年齢:28歳
STR:16 DEX:10 INT:10 アイデア:50
CON:14 APP:10 POW:16 幸 運:80
SIZ:14 SAN:80 EDU:16 知 識:80
H P:14 M P:16 回避:66 DB:1D4
――――――――――――――――――――――――――
[技能]
キック:79% マーシャルアーツ:79% 鍵開け:79%
写真術:50% 図書館:89% 説得:40% 値切り:40%
――――――――――――――――――――――――――




「(……容姿が低いです)」

「(APPが不足してるわね)」

「(武さんっはもっと……)」

「(APPだけは妥当なトコか)能力とプロフィールは見ての通り。経歴としては……う~ん……そうだなァ……
 大学を卒業後 腕っ節を活かす為 探偵事務所に就職。6年の実績で得た資金でマンションをローンで購入。
 憧れの事務所を得れて遣る気に成っている所かな? 宣伝は してないので時間は確保できるって事で宜しく」

「……分かりました」

「やはり戦闘技能を多く取ってくれたのですね」

「でも探偵? ……っぽい技能は少なくない? 私立探偵って言うの自体 良く分からないんだけど、
 感じ的に調べ物や尾行とかの方が多い職業なんじゃないの? 其処まで口も上手く無いみたいだし」

「2人の不足している技能を優先的に取った結果ですからねェ。まァ探偵って言っても色々有るんですよ。
 この探索者は直感は無い上にコソコソするのが苦手なのでボディーガードや鍵屋の代わりをしています」

「……確かにBETAが居なくなろうと、護衛の需要は高そうですしね……」

「何をするにしても人手不足は間違い無いでしょう」

「ふ~ん。それなら別に構わないけど……白銀の探索者は何で中途半端な技能の取り方をしているの?」

「!? た、確かにッ」

「コレッすか? 成功率が80%だとダイズじゃ十の位で8を出しても一の位で0を出さないと意味が無い……
 逆に十の位が7だと確実に成功ですし俺はコッチの方が好きってダケです。完全に気持ちの問題ですケドね」

「ふぅん。案外 考えてるのね」

「……一応1%が生死を分ける事も有るゲームですから……」

「そう意味では実戦と変わらないのかもしれませんね」

「そんなワケで早速"セッション"に移りましょうか~?」

「あッ。もう一つダケ良いかしら? 白銀」


――――最も"リアル言いくるめ"の頻度が高そうな ゆ~こさんの追撃が始まってすら無いのに続いてゆく。


「な、何ですか?」

「アンタの探索者が新しく持ったって言う探偵事務所は、まだ経営が成り立ってないんだっけ?」

「正確には買ったばかりで始動して無いって感じですね」

「そう? だとしたら その探索者ってEDUは有ってもINTは低いし一人で経営は無理なんじゃない?」

「!? それなら誰かを雇ってるって事で……ん?」

「妥当な回答ね。それなら丁度 都合の良い探索者が居るんだけど?」(チラッ)

「……そう言う事ですか……」

「????」

「良いんですか? ゆ~こさん。非常勤しながら物理学を齧ってるって設定じゃ?」

「特に問題無いわ。そもそもゲームだし、探索者同士で繋がりを持ってた方が導入も楽なんでしょ?」

「だとしたら学生時代からの腐れ縁って感じにします? 事務所は医者を辞めてから手伝ってくれる感じで」

「関係を掘り下げる必要も無いし そんなモンで良いわ。物理学の研究は仕事の合間に遣らせて貰うけど」

「……香月博士の探索者の頭脳はピカイチですから……全く問題無く併用が出来そうですね……」

「むしろデスクから動かずに利益を出しそうッスよね」

「だ、だったら私は週に一度は兄の探偵事務所を訪れていると言う事で御願しますッ!」

「良いぞ」

「有難う御座います!!」

「うわっ、びっくりした」

「(……素直な感情が伝わって来ます……本当に"お兄さん"達とさんと一緒に居ると暖かい気持ちに成れる)」

「何度も脱線させて悪かったわね。それじゃ御手並み拝見とさせて貰うわよ? 社」

「わ、分かりました……それではGM役としてセッションの進行をさせて頂きます……」


正直ゆ~こさんに探偵事務所で働いて貰えればなと言うのは俺から切り出そうと思ったんだが意外だったなァ。

どう説得しようか迷っていたんだが、ゲームだと言う事で既に割り切って考えているのかもしれない。

だが怖いのは彼女の"リアル言いくるめ"でGMである霞が困ってしまう事なので其処もフォローしてやろう。

それに初心者 探索者が死なないようにもロールプレイしないとダメだし、楽しそうでは有るが注意が必要だ。

……とは言え今回の時間ダケで終わらないのは分かり切っているが……新しい参加者を募るのも悪くない。




……




…………




……舞台は2042年1月の横浜……

BETAが地上から駆逐されてから、既に20年の月日が経ちましたが……

未だBETAの残した傷跡は大きく……人々は忙しない毎日を過ごしています。

しかし人類は皆 希望に満ちており、それは警官として市民の為に務める"白銀 唯依"も例外では有りません。

現在の日本はユーラシア大陸とは違い……表向きは平穏な生活が戻っていると言えますが……

警官で有る彼女の視点では小さな喧嘩や犯罪が常に絶えず、本当の平和を取り戻す為に頑張っています。


『先ずは唯依の探索者の導入から入るみたいだな』

『み、みたいですね』

『それにしても40年後の横浜とは思い切った設定にしたわね』


そんな未だ肌寒い横浜の冬……何時もの様に出勤した交番で、白銀 唯依は上司から指示を受けます。

何やら現在の配属を解かれたらしく、今から東京都 千代田区・霞ヶ関に有る警視庁を訪れよとの事。

対して"白銀巡査"は心当たりが無く意味が分かりませんでしたが、上司からは多少 皮肉を言われました。

恐らく二十歳で有りながら本庁に行く事になったと思われ、異例の出世に嫉妬でもされたのでしょう。

……とは言え白銀巡査は極めて優秀な警官であり……親戚に"巌谷 榮二"と言う警視が居ます。

幼い頃に両親が事故死した白銀巡査にとっては父親の様な存在でしか有りませんが、無理も有りません。

犯人逮捕の実績を数多く残し、特に警視の"お気に入り"と成れば近くに置こうと誰も文句は言えません。

ですが他人の目など気にも留めていなかった、地域密着型の実直な警官であった白銀巡査は……

むしろ近所の市民との別れの挨拶を交わせない事の方を気にしつつも、特別な任務なのだと受容。

気を改めて本庁に赴くと、やはり彼女を待っていたのは……自分ダケでなく兄の恩人でも有る巌谷警視でした。


『ほほぅ(……早速 巌谷さんを出してきたか)』

『!? な、何故 中佐が?』

『TRPGでは身近な人間をNPCとして使うのは、良く有る事らしいわよ?』

『そう。まれに良くある』

『???? まれに……?』

『ソレって矛盾してるんじゃないの?』

『まァそれよりも唯依。ロールプレイだ』

『わ、分かりました』

『(社が"こんな役"を担う事に成るなんて……鑑の事と言い本当に侮れないわね)』


エリート中のエリートとも言える巌谷警視……彼が生まれた頃はまだBETAの存在は残っていましたが……

BETAの絶対数が減るに連れてマフィアやテロリストの類(たぐい)が少しづつ息を吹き返して来ました。

某基地ではBETAよりも人間同士の争いの方が際立っていた最近の現状……新たな脅威は人間とも言えます。

故に人間・災害その大小の規模に関わらず、全ての脅威から市民の安全を守るのが彼ら警官・刑事の役割……

巌谷警視は小さな頃からその重要性を察し……優れた行動力と頭脳で瞬く間に出世し今の地位に有ります。

犯人逮捕の際に付けられた傷は初見の方は驚く事 必然ですが、プライベートでは至って気さくな男性です。


『(某基地って何処やねん?)』

『……ッ……』

『(篁にとっては今や他人事では無いわね)』


――――何気にオルタ世界でマフィアは勿論 霞ヶ関の警視庁もアレなんだが、ゲームの為か突っ込みは無い。


「良く来てくれたな。白銀巡査」←霞が喋っている

「お……お久しぶりです。巌谷警視(真面目な設定みたいだから、それらしくしないと駄目ね)」

「活躍は耳にしているぞ? 最近また引っ手繰り犯を捕まえたんだってな」

「……それ程でも有りません。私は警官として当然の事を行っているに過ぎませんから」

「相変わらずな様だな。俺としては怪我でもされないかと心配だよ」

「お言葉ですが多少の生傷など勲章です」

「ふむ。無粋だったか」←2人とも女性なので何時もの"からかい"が無い

「それよりも何故私を唐突に本庁に? 余程の理由が御有りなのだと見受けられますが?」

「うむ。では本題とゆくが……白銀巡査には今から旧初台駅に行って来て欲しい」

「旧初台駅? 地下鉄のですか?」

「あァ。昨日 新宿駅の駅員から通報が有ったんだが、用事が有って行ったところ、
 ホーム付近に大量の血痕が有ったそうだ。誰か死んでいたのかも現状では分かっていない」

「そんな大きな事件成らば何故 横浜で務めていた私を呼ばれ、巌谷警視は動かれないのです?」

「其方で動きたいのも山々なんだがな……生憎 俺達は例の連続 失踪事件で忙しいんだよ」

「……連続 失踪事件?」


初台駅は1978年に京王新線が開通した際に、同線に並行する京王線から移転したモノですが……

移転後も新宿駅~笹塚駅間のトンネル内部に旧ホーム跡は残され、場合によって特殊通路として使用されます。

……かと言って滅多に人が来ないと言う事から、ホームレスの姿も見え事件に関わっているかもしれません。

さて置き。警視の言う"連続 誘拐事件"の事を白銀巡査が知っているかは【知識ロール】を振ってください。




『白銀 唯依』知識【65】⇒出目【04】クリティカル




正義感に溢れる白銀巡査は世間を騒がしている些細な事件は勿論……指名手配犯の特徴迄 常に掴んでいます。

よって彼女は多発している失踪事件の事も存じており、巌谷警視の言葉で直ぐに思い出すに至りました。

被害者は数十人にのぼっているが被害者同士の接点は無く、恐らく夜中に一人で居たトコロを狙われている。

しかし今の所 有力な手掛かりは掴めてはいない事から、この事件には大規模な情報規制が掛けられています。

それなのに情報を把握している彼女の話を聞いた巌谷警視は、感心しつつも追加の情報を教えてくれました。


「成る程……流石に詳しいな。だが更に もう一つ。その失踪事件の現場は初台駅の周辺に集中している」

「!? ど、どう言う事ですか?」

「明らかに前述の血痕も事件に関連しているだろう。また失踪者は何故かホームレスが大半なのだ」

「……何とも理解し難い事件ですね……」

「うむ。だが其処まで場所が絞られている今 直ぐに洗い出せるとは思うんだが……」

「吉報を期待しております」

「では話を戻すが……当然 駅員の通報に置いても情報規制を掛けていてな。実際 動くのは君ダケだ」

「先程も申しましたが何故いち婦警に過ぎない私に そんな不可思議な事件の捜査を任せられるのです?」

「此処で白状してしまうが、残念ながら我々警察は表立って事件の解決に当たる事が出来んからだ」

「!?!?」

「大きな声では言えないのだが、何やら新宿辺りで軍隊がキナ臭い動きを見せていて……癪な事にだ……
 奴らは今回の事件に置いて警察には不干渉を強制しており、被害者を増やさん様 警戒しか出来んのさ」

「そ、そんな事が許されるのですか?」

「本来 許容などしたくは無いぞ。だが警察と軍隊が表立って争ってしまえば国民が驚きマスコミが騒ぐ。
 よって今回の通報で警察が動いた事が知られれば必ず警戒される。よって貴官に独断で動いて欲しい」


BETAが駆除された事で半世紀以上に渡っていた、地球の衛士達の戦いは既に終わりを告げました……

つまり現在は月を完全に制圧する作戦が現在進行形で続いていており……戦いの舞台は変わっているのです。

一方 地球に残された軍隊の質は残念ながら落ちていて、一部の国は人間同士の争いを影で煽っている程。

そんな平和を蝕む存在が日本にも居り……巌谷警視は今回の2つの事件に彼らが絡んでいると踏んでいます。


『(所謂 軍のティターンズ化ってヤツだな)』

『(本当に有りそうなのが難儀な設定ね……)』


「独断で……そんな大役を任せて頂けて光栄ですが、私一人で務まるのでしょうか?」

「無論 一人で行かせる気など無いさ」←勿論 霞が喋っている

「どう言う事です?」

「身近の人間に調査の"専門家"みたいな人間が居るだろう? 君も良く知っている者の筈だ」

「……!!」

「引き受けてくれるな?」


――――そう言った巌谷警視の手には多数の万札が握られていました。では此処で篁さんパートを終えます。




……




…………




……続いて白銀さんと香月副司令『今回は香月で良いわよ』……香月さんのパートに移りましょう。

ローンで購入した2F窓側のマンションを構築し、遂に本日より営業開始となった白銀探偵事務所。

しかし"白銀 武"は完全に行動派の探偵の為、実際の所 運営に漕ぎ着けたのは殆ど"香月 夕呼"の御蔭です。

たった今でも彼女がキーボードのエンターキーを一度押せば、即ネット上に情報が公開され依頼に繋がります。

……とは言え今の警察は勿論 日本には慢性的に人口が足りず……探偵は非常に需要の高い職種と言えます。

白銀さんの様な腕っ節の強い探偵と言うダケで、警察の行えないボディーガードや調査の仕事で有れば、
窓の看板の効果のみで口コミで噂が近所に広がってゆき、何日かすれば自然と依頼は入ってくる程です。

よって白銀さんは楽天的に営業を考えていますが……香月さんは初っ端から忙しなくさせようと企んでいます。


『うわッ。なんかもう設定を作られてる!』

『確かに あたしらしいとも言えるけど……』


――――ですが香月さんが隠してキーを押そうとした瞬間、入り口のドアをノックする音が響きました。


「おっ? 早速の依頼人かな~?」

「妙ね。何も宣伝してないのに早過ぎるわ」

「そんな事 無いって。工事してたし知ってる人は知ってるだろ? 夕呼」

「……ッ……最もな話ね」

『(さり気なく呼び捨てに出来た! 前から一度 言ってみたかったんだZE)』

『(そういえば同じ年齢って設定だったわね。元々白銀の年とは言え何だか遣り難いわ)』

「工事中は近所の人達に挨拶巡りもしたし、当然の結果ってね」

「そう。それなら"コレ"は必要 無さそうね(……篁パートを考えると忙しくするのは控えた方が良いし)」

「???? 何の事だよ?」

「こっちの話よ」


≪――――ガチャッ≫


「(そろそろ良いかしら?)御邪魔します」

「何だ~唯依じゃないか」

「私では不満でしたか? に……兄さんッ」←僅かに声が裏返っている

『(……少し妬ましいです……)』

「そんな事は無いさ。でも次の非番はまだ だった筈じゃ?」

「確かに早いわね~。ひょっとして"オニイサマ"が心配で仕方無かったのかしら?」

「!? もうッ。こ、こう……?『夕呼が妥当でしょ?』夕呼さん、からかわないで下さい!」

「(ソレはそれで歓迎だったが)だとしたら何の用なんだい?」

「もしかして"依頼"かしら?」

「流石(こう呼ぶのは気が引けるけど)夕呼さん……御名答です。実は御二人に正式に依頼が有って来ました」

「ほほぅ。記念すべき第一回目の依頼が、まさか妹からのモンとはねェ」

「別に断っても良いのよ? (もうままよッ)武。何だか嫌な予感しかしないわ」

『そ、それだとゲームが進みませんよッ?』

『……何時もの冗談だと思いますけど……』

『"何時もの"って地味に傷つくんだけど?』

「初のお客さんを追い払って どうすんだよ? とりあえず座ってくれ。詳しい話を聞くよ」


そう白銀さんに促された篁さんは彼の正面に有るソファーに腰掛け、香月さんもデスクから立ち上がると、
面倒臭そうに頭を掻きながらも白銀さんの隣に座りました。『何だか あたしの扱いが悪くない?』

それから一呼吸 空けると、篁さんは神妙な面持ちで口を開こうとします。『日頃の行いってヤツですよ』

彼女の真剣な表情で明らかに部屋の空気が変わりました。『そ、それよりも続いてロールプレイします』


「実は今回の依頼は……他でも無い巌谷警視の依頼なのです」

「!? 叔父さんのッ?」

「へぇ。そう来るとはね」

「率直に述べると内容は"旧初台駅"で発見された血痕の調査と、第三者からの護衛と言う事になります」

「護衛なら任せてくれって所なんだけど、血痕だってェ?」

「調査との両立を考えれば、医者だった あたしの知識も貸して欲しいって事?」

「はい。そうなりますが……無論 護衛は兄さん頼りでは無いと申して置きます」

「はははッ。どっちが守られるか分かったモンじゃないなァ」

「それにしても依頼料は随分と弾んで貰えたのね」

「え、えっと……コレが前金の依頼料と成ります」


……そう先手を打たれると必然的に高くしないと……『そう言う手がッ』『お金は余り役に立たないけどな』

篁さんは百万円入っている封筒を取り出すと、それを静かにテーブルの上に置きます。『あら? そうなの?』

その高額な報酬を見て2人は やはり只の依頼では無いと言う事を察し、気を引き締める事にしたみたいです。

よって詳しい話を聞いた後は皆さん所持品を慎重に決めてください。それから旧初台駅に向かって頂きます。


『あァ"所持品"なんてのも有るのね?』

『でもGMを困らせる様なのは勘弁って事で』

『それなりに融通は利かせる様にはしますので、好きに選んでください……』

『だ、だとしたら私が持てる銃は……拳銃の技能は高くないけど……』




……




…………




……それから3時間。

導入を終えた俺達は互いの呼び方に違和感を得つつもゲームを進めてゆき、様々なイベントを経験してゆく。

初っ端の所持品の吟味から始まり、駅員との接触・自衛隊との交戦・獣人間との遭遇・各々の自由行動……

そんな中で霞が俺の脳内で設定していた"グール"の描写を涙目で説明していた時は不覚にも萌えたりして。

ようやく中盤へと差し掛かる辺りと同時に盛り上がっても来るのだが、此処に居る4人全員が感じていた。

楽しみと同時に展開も進むに連れて"この状況"だからこそ、そろそろ切り上げないと いけないと言う事を。

個人的には朝まで掛かってでも1セッション終わらせても良いのだが、もっと早く考え付くべきだったか?

いや……そもそも遊びは桜花作戦が終わってから遣れよと言う話なので、このゲームは早くも終了ですね。


「さ~て。時間も時間だし、そろそろ終わりにしましょうか~」

「そうねェ」

「……はい」

「も、もうこんな時間ッ」

「昼食後の遊戯としてはイササカ楽しみ過ぎましたかね?」

「其処は言わない流れでしょ? 白銀。全く何やってんのかしら あたし……」

「すみません……私の我侭です」

「お互い様ね。此処まで役割を演じ切る事に集中してしまうと思わなかったです」


――――ロールプレイに置いてはエロスーツの事も有るのか、唯依は余り恥ずかしがらずに行っていた。


「まァ盛り上がって来たトコですけど、続きは次の機会って事で。それと新しい探索者を誘っても良いかも」

「3人で4人の自衛隊と"まとも"に戦ってたら間違いなく全滅しただろうし、それは視野に入れるべきね」

「戦闘メインのシナリオみたいッスからね~」

「ロールプレイ次第で補正は掛かるし、医学ダケ取ったら後は あたしも戦闘重視にした方が良かったかもね」

「ゆ~こさんの探索者が戦闘したら"グリフォンネイル"とか余裕でして来そうですね」

「何よ? それ」

「……白銀さん……流石に無理が有る技だと思います……」

「霞も知っているの?」

「(社は白銀のイメージを読んだのね)」

「まァ霞からアウトが出たので流して下さい」

「…………」←出来れば知りたかった唯依

「それより次回は どうしましょうかねェ?」

「生憎 目処は無いけど、今回は社がアソコまで沢山 喋るのを見れたダケでも良い見世物に成ったわね」

「ぅッ……」


――――話を拗(こじ)らせつつニヤけながら言う ゆ~こさんに対し、ルルブを胸に顔を隠すウサギさん。


「そう言えば霞? 大丈夫だったの?(やはり副司令を前に名で呼ぶのは慣れないわ)」

「皆 口調は同じだったけど初っ端の巌谷さんが余りにも特徴を掴んでたから、ずっと自然に受け止めてたな」

「だからと言ってねェ。流石に疲れたんじゃない? 社」

「いえ……特には……只の遊びの範疇ですし……何より皆さんの戦いに比べたら……」

「それ以上 言っては駄目。貴女の様な娘は遊ぶ事も必要よ?」

「まァ調整とかを頑張ってくれた御褒美と受け止めりゃ良いさ」

「そう捉えれば あたしも足を運んだ甲斐が有ったと言うモノだわ」←没頭してしまった言い訳

「……有難う御座います……」

「とッ! 終わったばかりで申し訳有りませんが、私は巌谷中佐の元に伺おうと思います!」

「確かに出撃前だしね。忘れずに行って来なよ」

「はい! またのセッションを楽しみしていますッ!」


≪――――タタタタタッ≫


「生き残れたらの話だけどね」

「洒落に成らん事 イワンで下さい。後を頼みますとかダメですよ(ビックファイヤーの為に)」

「……(そう言いますが香月博士も次を期待してるみたいです。白銀さんは……相変わらず良く分かりません)」

「冗談よ。ならアンタはどうするの? 白銀」

「俺は……適当に気に成ってる人を当たってみますよ」

「あら? 此処に来てノロケ?」

「!? 純夏に聞かれちゃ洒落じゃ済まないですから止めて下さいって!」

「そう言えばゴール・インしたんだっけ?」

「……ッ……」

「そっちも純夏 以外の人達に漏れたらガチで困るんで、勘弁してくれませんかねェ……?」

「何よ? 隠していて欲しいなら早く言いなさいよ(でも他の娘を惹き付けてる自覚は有るのね)」

「す、すんません」


原作の2人は関係を特に隠して無かったけど、リアルで経験した感……イチャつくのは御法度な気がする。

横浜基地の中って思ったよりカップルっぽいの少ないんだよね……子作りとかマジで何処でやってんだろう?

……とは言え俺と純夏でガッツリ犯ってたので、只単に視界や耳に入らないダケで旨く隠しているのかもな。

しかしながら思いっきりキス☆したりされたり、撫でたり抱きしめたりもしてたが……まさか俺らだけ!?

だ、だからこそコレ以上 周囲の士気を下げちゃダメだよね? そんなワケで隠し通したいので有りますッ!

面倒臭い事は桜花作戦の後まで置いといて、此処は横浜基地の空気を読んで純夏にも改めて自重して頂こう。

何気に並んで歩いてる時は腕を組んだりして来なかったし"此処"のアイツは其の辺は分かってるかもしれない。

それはそうと……この後のイチャイチャ以外の基地でのイベントは月詠さんと何か話していた事しか思いせん。

後は船っぽいトコで伊隅(姉)+柏木の死亡フラグが立った的な意味での会話が有った様な気がしないでもない。

そうなれば今は月詠さんを探しつつブラブラするのが妥当かな? 相変わらず適当な考えで嫌に成るけどね。


「まァ遊びも冗談も此処までにして。あたしも社と戻るわ」

「白銀さん……有難う御座いました……」

「うん? 何度も言うなって。それよりも良い子で留守番してるんだぞ~?」

「……ぁ……」


≪なでなでなで≫


「アンタねェ? 社が言われるにしては2~3年遅くない? その言葉は」

「やっぱりですか?」

「私は別に構いませんけど……」(ぼそ)

「えっ?」

「えっ?」

「えっ?」

「……等と供述しており」

「はいはい。あたしが野暮だったって事ね?」

「!? い、行きましょう博士」

「ちょっ? 引っ張らないでよ」

「あえて言うが出撃前である」

「うっさいわね。何時もの事だったでしょ? 気張んなさい!」

「(待ってます白銀さん……また私の頭を撫でて下さい……)」


こんなワケで一人残された俺は、食器を片付けると同時に京塚のオバハンに激励されつつ此処を後にした。

意外にもTRPGなどで遊ぶ事と成ってしまったが、あの ゆ~こさんと生真面目な唯依すらハマったのだ。

よって俺の知る限りの衛士やオペレーターの娘達の殆どが興味を示してくれる可能性が高いのは間違い無い。

今回は(俺以外は本当の恐ろしさを良く分かっていない)クトルゥフが題材だったが、基盤の種類は様々だ。

……とは言え原点と成ったSWの時点でファンタジー世界を舞台とするので、彼女達には革命的かもしれん。

本来"全て"が終わった後に真っ先に思いついた遊びはシミュレーターの筐体を活かした対戦ゲームだったが、
漫画すら存在しないオルタ世界の現状……今回の成功を踏まえれば、娯楽のネタは幾らでも出て来そうだぜ。

生憎 今年一杯は考える余裕は無さそうだが、恐らく一生掛かっても元の世界の素晴らしさは伝えられないな。

だが下手したら俺が"それら"のネタで肖りつつ戦闘していた事を知られそうなので、心に留めて置くけどな。

桜花作戦を終えて消えたりしなければ正直戦いたくないので、他の仕事でも紹介して貰おうと思ったが……

"あちら"の偉大な作品をひとつ拝借するダケで食ってける気がする。ゆ~こさんをスポンサーにすれば尚更だ。

しかしながら。生き残れなければ何も始まらず、俺の最期も分からない現状……考えても虚しく成るなァ。

2つの意味で生き残ってればウハウハなんだが、その明るい未来を考えれば"向こう"の事も考える必要が出る。

全くTRPGは楽しめたが"あっち"が懐かしくなるとは皮肉なモンだ。だから"この思考"は早くも終了ですね。

そんなワケで。PXを背後に立ち止まって思考していた俺は、真那さんを探すべく改めて歩き出す訳なのだが。


「白銀少佐」

「ファッ?」


――――考えを止めて歩き出そうとした直後に真那さんが現れて声を掛けて来た。斯衛トリオの姿は無い模様。


「少々御時間の程を宜しいでしょうか?」

「別に構いませんけど……もしかして待ってたんですか?」

「はい。どうしても御話したい事が有りまして」

「!? それなら俺達がPXに居る時ずっと?」

「御察しの通りだと思います(……今立ち止まっていたと言う事は、私の気配は当に察していたのだろうし)」

「……ジーザス……」

「????」←実は待ったのは10分程度

「と、とにかく此処では話せないっぽいですね。場所を変えましょうか」

「恐れ入ります」

「んで道中で榊達の話を聞いても良いですか?」

「勿論です。私も そのつもりでしたので」


なんてこったい!? 俺達が遊んでる間に彼女は ずっと終わるのを待っていたとはッ!

考えて見れば月詠さんが何か俺に言いたい事が有るってのは分かってたんだから、早く起きとくべきだったな。

正直 忘れてたダケとも言うが……すみません責任は純夏に負わせます。だが真那さんが怒ってないのが救い。

よって彼女に心の中で謝りつつ千鶴達の話を聞くワケだが、待機で数時間を無駄にして良かったのだろうか?

斯衛トリオの姿が無いので恐らく神代達が指導をしているんだろうが……此処は逆に考えて良いっぽかった。

イキナリ武御雷を乗りこなした原作よろしく、元B分隊の皆は真那さん達の教えをガッツリ吸収している。

性能は白よりも劣るが……イキナリ乗った正史と比べると、頭バル仕様+教習付きの黒なら それを上回れる。

つまり真那さんが席を長時間外しても良い程 千鶴達の準備は万端なのだと、都合良く解釈する事としよう。


「…………」

「…………」


≪コッコッコッコッ……≫


長い距離を歩いているので思考も長くなり、今更だが……俺は そんな千鶴達を羨ましくも思っている。

実感は無いが俺の階級は初っ端から少佐だったので、誰からも戦術機を始めとする指導を受けていない。

困った時は"白銀大佐"頼りだったので正直 必要は無いんだけど、される側の方が絡みが増えた筈だよなァ。

……とは言え"このスタート"じゃ無かったら俺はSⅡ型に乗れてないし、唯依とも会う事は無かったんだ。

つまり訓練兵スタートでしか得られんフラグは多々有るが、今の俺でしか得られなかった事も有るのだ。

よって今更 別ルートを考えても意味は無いのだが……誰かに指導を受けると言うのは最後のチャンスか?

正直 真那さんからも教えを請いたかったナ~とは、ゲームをプレイした人なら誰もが思ったハズである。

俺も俺で リアルで会って見ると一度で良いから何らかの助言は貰いたいって気持ちは更に加速してたが……

ドチラかと言えば教える立場だった為 立場上 難しかったのは勿論 タイミングを掴む余裕すら無かった。

けど作戦が始まれば殆どの人達とは当分ゆっくりとは話せず、ソレは真那さんも例外では無いと言う事だ。


≪――――ピタッ≫


「…………」

「白銀少佐?」

「なァ……真那さん」(キリッ)

「は、はい?」


――――そんな訳で俺は無言で歩いている中 意を決すると立ち止まり、元々な真面目な表情を更に改めると。


「バトル(スケベ)しようや……」

「!?!?」


立ち止まるとは思わなかったらしく珍しく目を丸くさせていた真那さんに、ズバリ言い放ったのでした☆

尚"バトル"と言ったのは今更 指導を請う様な状況では無い為、作戦の肩慣らしの"ついで"に助言を貰うのさ。

そして脳内変換した単語は、何に誘うにせよ女性にエロスーツを着て貰う時点で俺としては罰ゲームな為だ。

まァ率直過ぎる誘い文句であり、大半の理由は"言いたかったダケ"なんだけど……やっぱりダメだったかな?


「あッ。例の話については ちゃんと聞きますんで、その辺は大丈夫だから安心して下さいね?」

「……ッ……(以前から彼とは戦いたいと思っていた……まさか、その意図を汲んでくれたッ?)」


――――でも少し不安だった俺に対し少しの間を置いた後、結局 真那さんは首を縦に振ってくれたのでした。


「ほほぅ。随分と遅いと思ったら、そんな面白そうな事をしていたのか。けしからんな」

「も、申し訳有りません」

「いやなに。白銀少佐ダケでなく香月副司令との"付き合い"とも成れば俺に咎める事は出来んよ。只な?」

「はい?」

「次の遊戯の機会は未定との話だが、今度は是非 俺も参加させて貰うとしようッ」

「えぇっ!?」

「唯依ちゃんが"年下で有る彼の妹"と言う設定でロールプレイをしていた? こんなに興味深い話が有るか?」

「だ、だから言いたくなかったんですッ」

「遅刻した上に上官命令だ。吐いて貰わんと困るさ(……全て言ってしまう辺りが唯依ちゃんらしいが)」

「面目有りません。ともかく……何としてでも生きて帰って見せます。まだ成したい事は多々有りますので」

「その意気だ。こんな戦いに参加して貰うとは夢にも思わなかったが……此処まで来たら存分に戦って来い」

「はっ!(……武さん……私は貴方の御蔭で此処まで立ち直る事が出来ました……)」
タグ:マブラヴ
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不知火弐型搭乗衛士

これはひどいオルタを読み返して二周目になります。
お忙しいと思いますが・・・、続きが読みたい!
ランスもいいがオルタも読みたい!
ぜひぜひ投稿の方をよろしくお願いいたします!
by 不知火弐型搭乗衛士 (2015-07-04 21:32) 

Shinji

コメントありがとうございます。
最近更新が止まってるSSもチビチビと続きを書いております。
オルタも近いうちにはと思っているのでもう暫くお待ちください。
by Shinji (2015-07-14 12:34) 

しり

続きが読みたい…
by しり (2017-07-27 12:14) 

achan

何度読み返したかわかりません
最高です
続きをいつまでもお待ちしております
by achan (2018-09-17 15:50) 

E

まだ待っている人間もいるんだぜ?
by E (2019-08-19 20:32) 

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