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第一部:第15話【必殺技】 [鬼畜召喚師ランス]


もし、現在地が"こんな場所"でなかったら、ランスとアリアンロッドは外で稽古を行っただろう。

しかし、ここは(回復)道場……訓練を行う事に何も問題は無い。


「おい、おっさん! これから一稽古するからな、ちょっとばかし道場を使わせろよな?」

「む……良いだろう」

「どっかに木刀とかは無いのか? 竹刀とかでも良いんだが」

「では、これをどうぞ」

『すまない』


よって、ランスは広間の隅でちゃぶ台を挟んで、お茶を啜(すす)る道場の夫婦に一声掛けた。

すると二人の稽古に興味があるのだろうか、道場主は広間の中央まで歩き、巫女は二人に木刀を手渡した。
(ちなみに前話の会話は、彼らには一切聞こえないようにしていた)

木刀を手渡されると、アリアンロッドは、鞘に収まった剣を部屋の隅に置くと、
広間の中央に近寄り、ランスも木刀を肩に、彼女の配置を待った。


「私が簡単にだが、主審をやってやろう」

「勝手にしな。」

「勝負の方法はどうする?」


「そうだなぁ、どうすんだ?」

『では……ダウン、場外、降参、そして武器の落下で決着としよう。
 また顔面を狙うのは禁止……それに、私は魔法は使わない事にする』

「へっ、この間合いじゃ魔法なんぞ使わせてやらんがな」

『ふっ、だろうな』

「よし……それでは、構え!!」


≪ザッ……≫


稽古とは言うが、どうやら"勝負"のようである。

よって道場主の合図に、二人は同時に構え、静止する。

表情は、ランスはニヤけており、対称にアリアンロッドは真剣だ。

だが……どちらも勝つ気でいる事は確かなようだ。


「――――はじめ!!」

『フッ!!』


≪ダンッ!!≫


「うおっ!?」


≪ガ……ッ!!≫


開始刹那、素早い踏み込みでアリアンロッドが一太刀を叩き込む。

ランスはそれを咄嗟に木刀でガードするが、アリアンロッドは反撃する暇を与えず、次々と木刀を叩き込む。

軽装な女性戦士だけあって、力はランスよりも劣るが手数で押すタイプのようだ。


『はあああぁぁぁっ!!』


≪カッ! ガカッ!! ガコッ! ガキッ!!≫


「くぉっ!?(くそっ、中々速いではないか!!)」


流石は悪魔……そして、ライト系悪魔の"女神"。

太刀の一撃の重みも、とても女性の姿とは思えないモノだ。

よって素早い連激を木刀でガードしながら、ランスは少しづつ後退してゆく。

"勝ったらたっぷり犯ってやる"という生半可な気持ちでは、
アリアンロッドの気迫に対抗するのは役不足のようである。

……だが、悪魔召喚師として簡単に負けてやる訳にはいかないので、
場外の枠が近くなって来た時、ランスは反撃に移った!


≪ガキ……ッ!!≫


『ぐっ……!?』


アリアンロッドの一撃を防御しようとせず、攻勢に出る事によって弾いたのだ!

いくら彼女の一太刀が重かろうと、ランスは彼女を上回る白兵タイプ。

それにより少しだけよろけるアリアンロッドだが、すぐに体勢を戻すと、突撃してくるランスに構える。


「おらああぁぁっ!!」

『(なんと強い力だ……受け続けては、木刀が折れそうだッ。)』


≪ブンッ! ブゥンッ!! ヒュン!≫


だが結局、受ける事は諦めたようで、一回・二回・三回と攻撃を回避する。

同時に……先程とは逆に、一回の回避につれて徐々に後退していっており、
ランスは広間の真ん中までアリアンロッドを押し込んだ。

そして、ランスが4回目の攻撃に行動に移ったとき――――


≪ブォンッ!! ――――スタッ≫


アリアンロッドは、ランスの素早い大振りを後方に跳躍し、場外枠ギリギリに着地した。

それと同時に、アリアンロッドの木刀が光を帯びていたが、
ランスは気付かず、彼女を押していた事に調子に乗ってしまっていた。

コレまでの間……試合開始から、僅か10秒ほどである。


「がはははは、その程度じゃ俺様は倒せんぞぉ?」

『どうかなっ!?』


≪フイイイィィィッ……≫


「おわっ!? な、なんだそりゃッ?」

『はあああぁぁぁ……ッ!!!!』


≪――――ガバッ!!!!≫


もし、"その光"に気付き、一気に畳み掛けていればランスが勝ったかもしれない。

しかし、アリアンロッドの木刀の"輝き"で一瞬焦ってしまい、
その隙を見逃さず、彼女はランスに向かって飛び掛った!!

木刀を両手に構えて、ジャンプ中、マントを舞わせながら、それを右から左にへと、大きく薙ぎ払う……!!


「ちぃっ!!」

『ヒートウェイブッ!!』


≪ズガアアアアァァァンッ!!!!≫


……


…………


「両者、引き分け!!」

「なんだか、納得いかんなあ」

『すまない、貸して貰った木刀を壊してしまった』


……決着は、つかなかった。

アリアンロッドの攻撃を迎え撃ったランスと、必殺の"ヒートウェイブ"を放ったアリアンロッド。

その力が交差した時、木刀は"力"に耐え切れずに叩き折れてしまったのだ。


「いやなに、良い物を見せてもらったしな……気にするな」

「デビルサマナーとライト悪魔の戦いは、そう見れるものじゃないですしね」

『ありがとう』

「それにしても……その技はなんなんだ? 木刀だから良かったが、剣だったら相当なもんな気がするぜ。
(俺様のランスアタック程じゃないだろうがな!!)」

『それは貴方も同じだ、私はランスを場外に吹き飛ばすつもりでやったが、
 咄嗟な太刀で相殺されるなど、思っても見なかった』

「がははは、俺様は偉大だからな! だがお前、さっき言ってたがあの技だけじゃなく、魔法も使えるのか?」

『あぁ、多少は嗜(たしな)んでいる。』

「そうなのか、まぁそれは後でアナライズで確認しておいてやる」

『そうしてくれ』


実は"女神アリアンロッド"。

強力な薙ぎ払いの必殺技"ヒートウェイブ"だけでなく、
ハンマ・パララディ・ディアラマ(if…参照)をも使いこなす。

もしもランスの世界に来たのであれば、スキルは剣戦闘Lv2・魔法Lv1あるのは間違いないだろう。

現在ランスは手が思いっきり痺れているのを我慢しているのだが、
アリアンロッドは涼しい顔をしていたので、少し肝を冷やしてしまった。

だが、その痛みと彼女の強さ……これから"出来る事"と比べれば、
早くもランスの思考回路の隅っこに放たれてしまった。

ランスは再び隅っこでちゃぶ台を挟んで談笑する夫婦を他所に、
剣を拾ったアリアンロッドに背後から近寄り、彼女が振り向いたと同時に、腕を組みながら言った。


「だがな、どうして稽古なんぞして欲しいと言ったんだ?」

『そ、それはな……まずは最初に、
 私の"力"がランスの役に立つと、知って欲しかったからだ』

「ほぅ……(むむむむ、可愛い奴だ!)それなら、他の面でも役に立ってもらうぞぉ~」


≪――――がしっ≫


『ッ!? わ、わかった……約束だしな』

「それじゃあ、御休憩タイムだッ! がははははははは!!」


人目もあるし、いきなりは直球勝負を掛けなかったランス。

しかし、アリアンロッドは(そのつもりはないが)、ランスの理性を一言で飛ばしてしまうと、肩を抱かれた。

その意味が過去の記憶から分かったアリアンロッドは、
照れて視線をそらすと、強引にランスの借りた部屋にと連れて行かれた。

……残ったのは、茶を啜る道場夫婦のみ。


「若いですねぇ……」

「そうだな」


……


…………


「それじゃ、はじめるぞぉ~」

『あ、あぁ……』


≪ゴトリ。≫


一室で二人っきりになったランスとアリアンロッド。

エロ目で自分を見ているランスに対し、アリアンロッドはヘルムを外してテーブルの上に置いた。

そして、マントも外してソファーにばさりと投げ置いて、更にガンレットに手を掛けようとしたとき――――


≪ガチャ……≫


「ちょっと待て!!」

『な、なんだ? 自分で脱げるぞ』

「その、足のヤツと腕のヤツは取らなくて良いぞッ、体のハイレグのアーマーだけ脱げ! 良いなッ?」

『ど……どうしてだ?』

「そりゃあ、靴下やガーターベルトだけを残して、他全部脱がすほうが、何倍も興奮するだろ~が!!」

『(わからん……)まぁ、それが望みなら……そうしよう』


≪――――ガチンッ≫


ランスは声で外すのを止め、ハイレグアーマー"だけ"を外すよう指示する。

彼なりの"こだわり"なのだろうが、もちろんアリアンロッドには、何の意味かがわからない。

……こうして、ゆっくりとだがパンツも脱ぎ捨てて、ガンレットとレッグブーツに隠れた、
彼女の四肢以外の全てが、ようやく曝(さら)け出される事となったのだが……


「おいこら、隠してたら見えんぞ」

『そ、そんな事を言われてもッ……』

「アルケニーは素っ裸でも堂々としてたぞ? お前もそうしろ!」

『くっ……』


胸と陰部が各両手のガンレットに隠れているので見えない。

よって、ランスは少し離れて腰に両手を当てて命令し、腕をどけさせると、
露(あらわ)になるアリアンロッドの大切なトコロ。

乳房はそんなに大きくない……かなみくらいのサイズと言ったところだ。

また、アルケニーには無かったが、陰部には、薄そうだとは言え、形の良い陰毛を確認することができた。

ランスは、上下に視線を動かすと、アリアンロッドにゆっくりと近付き、まずは両手で乳房をむにむにと触った。


「その見てくれと背丈の割りにゃあ、胸は小さい方だな……そんな鎧を着て戦ってりゃあ、こんなもんか」

『わ、悪かったな……』

「へっ、(アルケニーの時にもだが)誰も悪いなんて言っとらんだろ? 良い乳だ、非常に良い乳だぞ、うむ」


≪もみもみもみもみ≫


『うっ、くっ……あぁっ……』


彼女も女……やや筋肉質な肉体、そして胸の事を気にしているようだが、紛れも無く彼女は美しい。

よってランスが気にする事も無く、彼女の乳首を立たせると、
胸には飽きたか、彼は腰を落としてアリアンロッドの陰部を覗き込んだ。

そして、両手の指で花弁を開くと、なかに舌を強引に這わせる。


「おっ、田圃(たんぼ)発見……捜索開始だ、がははははは」


≪ちゅちゅちゅ、ぺろぺろぺろ≫


『あっ、はぁぁっ! やめっ、舌がっ……やぁあぁッ……』


……そのまま2~3分ほど経過すると、やがて指も同時に入れながら、舌で愛撫を続ける。

それにより地面には、アリアンロッドの愛液がぱたぱたと落ち、
彼女の足は、快感を耐えている事からかガクガクと震えていた。

そんな中、ランスは心の中でニヤリと笑うと、彼女の豆を強めに摘んだ。


「(ほほぅ、中々頑張るな……ならここだぁっ!)」


≪ぐりっ!!≫


『ひぎっ!? う、うあああぁぁぁッ!!』


≪プシャ……ッ!!≫


「おわっ!?」

『うっ、うぅっ……み、見るな……』

「くッ、潮吹き目に入ったぜ……大丈夫か?」

『へ、平気だ……それより……ランスッ……』

「がははははは、わかっておるわ、そのまま尻を向けろ~っ」


その不意落ちにより、早くも気をやってしまったアリアンロッド。

彼女の潮吹きを食らったランスは、目を擦(こす)りながら、ぺロリと唇の"それ"を舐め取って立ち上がる。

対してアリアンロッドは、何か言いたそうだが、その意味を言わずともながら理解してしまったランスは、
ニヤけながら彼女に後ろを向くように指示する事にした。


≪――――ガチャ≫


僅かな金属音を響かせて後ろを向くアリアンロッド。

同時に、若干腰を落として両手を両膝に当てる事によって上半身を支え、
ランスに向かって自分のお尻を突き出す。

この時ランスは……彼女のお尻と同時に、菊座に視線が釘付けになっていた。


「(ごくっ、なんて美味そうなケツなんだ……)」

『ら、ランス……どうしたんだ?』

「いやなに、これからだぁっ!」


≪むにぃ~≫


『えっ!? ちょっ……そ、そこは違うッ!!』


悪魔が排泄行為をするかは謎だが、どちらにせよ、アリアンロッドは合体で生まれたばかりで、
彼女の尻穴は……いや全身は綺麗以外の何物でもなかった。

他にもアナルが綺麗な女性はランスは大勢知っているが、
アリアンロッドの"後ろの穴"は彼の下半身を大きく刺激させてしまった。

殆どアナルセックスはした事の無いランスだが、今回は特別らしい。

よって、ランスは両手で尻をがっしりと掴むと、
"むにぃ"とアリアンロッドの尻穴を親指で広げ、舌を這わし始めた。

その突然の違和感に、アリアンロッドは慌てて、首だけランスに向けて指摘するが、彼の舌は止まらない。


「(臭いが感じん、良い匂いしかしねぇ……やっぱり悪魔って凄ぇぜ!)」


≪ちゅちゅっ、ぺろぺろ、ちゅぅぅ~~≫


『ち、違うっ……其処は……ちが、うっ……ぅあぁっ……』

「ぷはぁっ! これで入りそうだな、いくぞ? 力抜けよ?」


≪――――ぴとっ≫


『ひっ、そんなっ……やめてくれ……そんなモノッ……入らな……』

「問題無い、"なせばなる"だ! っとぉぉ~~!!」


≪ずぐぐぐぐぐ……っ!!≫


『――――ッ!?』

「ぐっ……(こりゃ気持ち良過ぎるだろ……)」

『あ、あ"ぁぁっ……』


「良いかアリアンロッド~? そのまま踏ん張れよ~?」

≪ずちっずちっずちっずちっ!!≫


『あっ!? あぁッ……あああぁぁぁ……っ!!』


既に準備オッケーなハイパー兵器が、アリアンロッドのアナルにめり込まれる。

当たり前だがキツキツのようで、ランスは気持ち良いのだが、
彼女は苦しいのか、足を激しく震わせながら耐えている。

だが皮肉にも、その喘ぎで興奮度が上がったか、ランスの腰の動きは止まらない。

その激しい腰の動きと、締め付けてくる快感で、すぐさまランスは射精をしてしまいそうになる。

入れてから……僅か2~3分程度でしかない。


「うぉっ!? 出るッ……」

『う……うぁぁっ……』


≪どく、どくどくっ……≫


「あへあへ……ちょっと早すぎたか~……」

『……ぁっ……』


≪ずるっ……ガチャ≫


対して、アリアンロッドはそれどころでは無い様で、
ランスがハイパー兵器を抜くと同時に、ずるりと地面に崩れる。

胸が床に押し付けられ、お尻が突き出されており、放心状態の、
アリアンロッドのアナルからは、放出された皇帝液が"どろり"と流れ出た。

そんな彼女の上半身を、肩を掴んで起こすと、ランスは耳元で鬼畜な笑みを浮かべながら、囁いた。


「くくくっ、戦いじゃとにかく、"こっちの方面"はまだまだだな。
 だったら俺様がこれからたっぷり教え(調教し)てやるからなッ?」

『……っ……』


このようなタイプの女性(悪魔だが)を自分の好きに出来るのは、
なかなか無い機会なので、ランスはとても上機嫌だった。

エッチした事のある女性の中ではナギ・ス・ラガールが似たようなタイプだが、
肝心な"こっち関係"の知識はナギの方が遥かに疎い為、アリアンロッドの方が楽しめる。

さておき肝心のアリアンロッドは、彼の言葉に何も反応できなかったが、
その後意識を少しだが取り戻すと、彼の欲望の行為を、そのまま全て受け止めた。


……


…………


……数時間後、時刻は20時。

内心もっとヤりたいのではあるが、体のこともあるしセックスは終了。

折角一日を使って休むのに、明日に差し支えては意味が無い。

ランスは今は全ての防具を外して全裸であるアリアンロッドを自分の腕のなかに、
手を伸ばせば届く場所に置いておいた、ハンドヘルドコンピュータを手に取ると、それを弄りながら言った。

だが彼は結構疲れたのか、その言葉数は少ないようだ。


「どうする? 戻るのか?」

『……っ……』


≪ぎゅっ≫


「……へっ、そうか……好きにしな」

『……ありがとう』


ランスの言葉には応えず、彼に胸に顔を埋めたアリアンロッド。

その行動で彼女の気持ちを察してか、ランスは鼻で笑うと、
アームターミナルを元の場所へと戻し、そのまま部屋の電気を消した。

こうしてデビルサマナーと、一体の女神の一日が、こうして更けようとしている。


「(忘れちまったなぁ、アナライズ……)」


……6日目の夜は、長そうで短かった。




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